2013/02/19

【2月17日】マクロビオティックと東洋医学講座

先日2月17日(日)に「マクロビオティックと東洋医学講座」が開催されました。
鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師として長年の経験を持ち、ご自身マクロビオティック実践者である講師による講座でした。
講師:千田悦義

たくさんの方のご参加ありがとうございました
講座の内容は

・易経
・陰陽論
・五行説
・気血水
・身体観
・健康観
・養生
・病因と病証

と3時間の講座ではとても足りない程のボリュームでしたが、マクロビオティックの理解を更に深める内容となりました。

今回はそれぞれの概論となりましたが、今春より同講師による連続講座を開催し、より詳しく皆様にお伝えしていく予定です。

また、3月30日に正食医学講座の磯貝昌寛先生との対談講座「マクロビオティックにおける養生~気・呼吸・心~」を開催いたします。
マクロビオティックと東洋医学という違った切り口から養生の本質に迫ります!

詳細は追って日本CI協会のHPでお知らせいたします。
http://www.ci-kyokai.jp/

2013/02/18

マクロビオティック的視点


陰陽というのは我々が受けてきた知識教育とは分けて考えないと役立てることはできません。
陰陽を使いこなすことは本能を開発することであり、日々の生活の中で陰陽の見方をする訓練をすることが重要なのです。
胎児は子宮の中で育ちます。
これは言い換えれば子宮に生かされているのであり、胎児にとって子宮は宇宙なのです。
子宮が健全であれば元気な赤ん坊が生まれるように、我々もミクロな視点でなく宇宙全体がわからなければ命のことはわからないでしょう。

2013/02/17

相対に生きる


世の中は全て相対であり万人に共通の真理というものはありません。
従って、科学が求める万人にプラスになるようなものは無く、無いものねだりなのです。
自然を数字に置き換えることで自然の中に絶対の真理を求めるのが数学ですが、1+1=2というのは架空の概念であり、例えば夫婦は1+1ですが子どもがいなかったり、3人だったり現実には1+1=2にならないことばかりです。

相対の世の中で生きるには本能が欠かせなく、それを開発するには陰陽が不可欠です。
陰陽を知れば陽性な人には陰性な対応をすることで人間関係をスムーズにすることさえ出来ます。
本能が備わっているため動物は医者にかかることなどありませんし、木は日光の当たる方に伸びていくのです。

2013/02/16

整えるということ


先日時計の例え話をしましたが、もう少し詳しくお話してみましょう。
時計の針だけを研究しても針の動きはわかっても、どうしてそれが動いているかはわかりません。
マクロビオティックでは陰陽により宇宙が動くとされていますが、マクロビオティックが生まれた東洋では我々は生かされていると考え、自然を研究するのではなく、我々が自然をどう受け止めるかを研究します。
日々の生活全てを陰陽で受け止め、陰陽を調和させることで幸福になるのです。
そのためには陰陽調和した物を食べ、体を整える必要があるのです。
もしこれが間違えていると、時計の針が早く進んだり遅れたりしてしまいます。

2013/02/12

知るということ


これまでも何度かお話しましたが、人間は自然の一部であり、自然に生かされているのです。
時計で例えると、時計の一部品だけを取り出してそれを克明に調べても時計をわかったことにはなりません。
同じように宇宙全体を知らないと人間を知ることは出来ないのです。
とはいってもそのようなことは無理だから部分から調べようというのが西洋で生まれた科学なのです。

これに対し、東洋は自然を能動的に研究するのではなく、自然を自分がどう受け止めるかを考えるのです。
その中で仏教の不二論や易の陰陽が生まれました。
そうすれば宇宙全体はわからなくてもどう自然を受け止めていくかということはわかるのです。

2013/02/07

病気や不幸がある理由


病気や不幸とはなぜあるのでしょう?
一般的にはそれらは悪であるとされますが、マクロビオティックの視点で見るとそれらが無くなると大変なのです。

人には心があります。
人はその心を発達させ、最後には宇宙へ帰っていくのですが、その途中で道を外してしまいそうになったり、横道に反れてしまったとき、その軌道を修正するために病気や不幸があるのです。
そのため、心が本来の発達を取り戻せば、それは役目を終えて消えていくのです。

その心を発達させるためのツールが陰陽であり、陰陽は本を読んだり話を聞いたりだけではなく、自分で体験して覚えることが大事なのです。
例えば海について考えて見ましょう。
海は青くて広いから陰性でしょうか?
それとも塩辛いから陽性でしょうか?
この世の全てのものに絶対の陽性、絶対の陰性はありませんから、陰陽判断に誤りはありません。
様々なことを陰陽の見方で見て、陰陽を体験体得しましょう。

2013/02/04

陰陽の理解を深める


水をかぶってしばらくすると体がぽかぽかしてくる経験のある方も多いのではないでしょうか。
水は人体と比べて陰性ですから水をかぶると体がぽかぽかするというのは矛盾していると思われるかもしれません。
しかし水の中にいる魚は地上の動物よりもナトリウムが多く陽性です。
これを理解すると陰陽の理解の幅が広がります。

アスパラガスがわかりやすい例ですが、植物が日光をたっぷり浴びると緑色でがっしりした物に育ち、日光が少ないと白くて細長い物が育ちます。
細長いというのは確かに陰性ですが、緑と白を比べると白が陽性になってしまい矛盾しているように見えます。
しかし陰陽とは我々がこの世の中を探索するために使っているのであり、常に正しいのは自然なのですから、そこに矛盾はありえないのです。

我々の体でも陰陽両過多によって生じる病気が現実にあり、そういった様々な問題に当たりながら理解していくのが陰陽なのです。
桜沢が作った陰陽表はあくまで入門です。
その陰陽表を覚えて陰陽がわかった気でいるのは間違いであり、その入門を経てさらに陰陽の理解を深めていくのです。